楽しむだけの本の読み方ではダメ
私は、子供の頃から、いたって本を読むのが好きな方で、小説などは本当によく読んでいました。それはもう、ワクワク、ドキドキしながらページをめくったものです。しかし、どうやらそこに落とし穴があったように思います。
何しろ、社会人になってから、ビジネス書や、専門書なども読むようになったのですが、まるで頭に入ってきません。入ったと思ったら、いつのまにか忘れてしまっているのです。
「ぼくは、バカなんじゃなかろうか?」と真剣に悩めば良かったのですが、原因を追究せず、「そのうち何とかなるだろう」と先送りしてしまいました。「小説読み」の癖(くせ)が抜けないまま、過ごしてしまったわけです。
そして、やがて気付くのです。
小説を読むときのように、純粋に楽しむだけの読み方、前から順番に読んでいくような読み方では、何も残らないのかもしれない。どうやら違うギアにシフトチェンジしないと、これは坂を越えられないみたいだと。
遅ればせながら、ようやく重い腰をあげて、読解力を高めるための方法を調べてみることにしました。
読書方法について調べてみました
ネットで調べていて、はじめに、「なるほど」と感じ入った方法が、田中ひかるさん(大阪教育大学 西洋史担当)が紹介している『1970年代にアメリカの教育学者が大学生向けに提唱した「読書方法」』です。
かなりフランクに書いていらっしゃるので、読みやすいかと思います。ポイントとなる部分を整理して書いておきます。
1970年代にアメリカの教育学者が大学生向けに提唱した「読書方法」のまとめ
[STEP1]:概要を把握する
著者の要旨をつかむ。
- 表題、副題、目次から、本の内容をイメージする。
- 表題、副題、目次に知らない言葉があれば、調べる。
- 著者名、経歴を確認する。
- あとがきをしっかり読む。
- 各章の最初の数行と、最後の数行を読む。
[STEP2]:質問を作る
自分の「目標」にあった「質問」を作る。
[STEP3]:回答を書く
本文を読み、「質問」に対する「回答」を書く。
[STEP4]:自分向けの要約文を作る
分かりやすく自分の言葉で要約した文章を書く。
[STEP5]:一般向けの要約文を作る
自分の「目標」にあった「質問」を作る。
- 各章の最後の数行を読む。
- 総合的に、何を問題とし、何を結論としているのかまとめる。
小説の読み方ではダメな理由
小説は、「先行きがどうなるのか分からないから楽しい」という面があります。本にもよるかもしれませんが、できるだけ、結論(着地点)を曖昧にして読み進める方が楽しめるように思います。
例えば、クライマックスで、主人公が旅立つ、悲しい別れの場面があるとしたら、読む前には知らない方が良いはずです。映画なども同様で、ネタバレはご法度とさえ言えます。
しかし、ビジネス書や専門書に、物語性はありません。できるだけ、速やかに結論(着地点)を見出し、自分の考えとすり合わせ検証していく方が、意味があるはずです。
恥ずかしながら、私の場合、結論(着地点)を曖昧にする癖(くせ)が、事前準備を怠り、消極的な読書方法につながっていたようです。こんなことにも気が付かないほど、小説(物語)に溺れていたわけです。
今回のポイントは、2つです。おそらく、次の2つのことを意識するだけでも、だいぶ読書の質が違ってくるように思います。
- 本格的に読む前に、準備をする。
- アウトプットする。
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