『読書力』の本の構成
斎藤孝さんの『読書力』(岩波新書)を読んでみました。本の構成は、以下ようです。
- 序 読書力とは何か
- Ⅰ 自分をつくる-自己形成としての読書
- Ⅱ 自分を鍛える-読書はスポーツだ
- Ⅲ 自分を広げる-読書はコミュニケーション力の基礎だ
- 文庫百選
さて、本の読み方のどこに問題があるのか、何か改善するきっかけをつかむことができるのかしらん?
読書力とは何か?
1:「読書力」の基準
著者:斎藤孝さんは、「読書力」があるかどうかを測るために、次の基準を示しています。これには、娯楽性の高いものは含みません。(精神の緊張を伴う本であることが条件とのことです)
文庫100冊 新書50冊
私の場合は、文庫は問題ありません。新書についてもジャンルに偏りがあるものの基準はクリアしているようです。
しかし、自分に「読書力」があるとは思えないし、読書が習慣化もしていません。(積ん読が多いですね)
さて、いったい何が足りないのでしょうか?頭のネジが、何本か足りないのかな?
2:読書とは?
「読書とは、何か?」と言えば、本を書いた筆者との対話であろうと思います。普通に生活していたら、とても出会えないような人と、心の中で対話するわけです。
必ずしも、身近に優秀な人がいるとは限りません。若いうちは行動範囲にも限度があるので、読書は重要な意味を持ちます。
斎藤孝さん曰く、前述で書いた「文庫」、「新書」の冊数は、次のような若い年代に読んでおく方が良いとのことです。
- 「文庫」:中学~高校
- 「新書」:高校の終わり~大学2年
少し思い起こしてみると、私はあまり良質な新書には、出会えていなかったかもしれません。ステップアップがうまくいかなかったようです。
3:読み方
また、私の場合、思索する時間が、無駄に長いのかもしれません。
著者の書いていることを、ただ「なるほど」と頷いて吸収していけば早いのですが、「私なら・・・」とか、ともすれば、著者の書いていることをそっちのけで、思索にふけります。
自分の中で、話がドンドン膨らんでしまうんですね。どうにも、効率が宜しくない。
4:「本を読んだ」と言える基準
斎藤孝さんは、「本を読んだ」と言える基準を、次のように示しています。そう、これが、どうも不得手なんです、私は。
「要約が言える」
要約が出来ないということでもないのだけれど、「あれも言いたい」、「こんな素敵な言葉もあった」など、なんとも収拾がつかなくなってくるのです。
そうです。貧乏性ゆえに、捨てられないのです。あ、それを要約できていないと言うのか・・・。
5:要約がし難い本
社会人になってからは、「技術書」を読むことが多く、「文庫」や「新書」からは、遠ざかっています。すぐに役立たないことに時間をかけている余裕は、正直なところあまりありません。
「専門書」や「技術書」の読み方は、とても難しい。
「体系的な把握」と「段階的な理解」が出来ないと破綻しやすいし、ただ読むだけでなく「試験的な行動」が必要になる場合もあります。
果たして、この『読書力』にレベルアップできるようなヒントは書かれているのでしょうか?読み進めてみましょう。
自分をつくる-自己形成としての読書
「Ⅰ 自分を作る」は、読書賛歌です。
「読書は素晴らしい!」に終始しているので、すでに読書が必要だと思っている人は、特に読まずとも良さそうです。
自分を鍛える-読書はスポーツだ
「Ⅱ自分を鍛える」では、うまく読書するための技法について、少しだけ書かれています。
1:読書の上達のプロセス
以下、上達のプロセスとのことです。声に出して読む方が良いというのは、確かによく聞きます。適度な脳への刺激になるのでしょうね。
- STEP1:読み聞かせ
- STEP2:声に出して読む
- STEP3:線を引く
- STEP4:読む速度に緩急をつける
2:三色ボールペン
線を引く方法として、「三色ボールペン」を使った方法を紹介しています。私の斎藤孝さんの印象と言えば、「三色ボールペンのおじさん」です。
- 赤(客観的に重要)
- 青(客観的にそこそこ重要)
- 緑(主観的におもしろい)
私の場合は、赤、緑の蛍光ペン 2本を使っています。(ボールペンは、塗料が紙にのり難いので宜しくない)
そして、線を引く対象が違っています。私の場合は、どちらかと言えば、あとで見たときに視覚的に引き出しやすいようにしてあるといった感じです。
- 赤(重要なキーワード)
- 緑(有益な文章)
長年やってきていることなので、これを変えるのはけっこう厳しいものがありますが、斎藤孝さんの方法を取り入れてみようと思います。
自分を広げる-読書はコミュニケーション力の基礎だ
「Ⅲ 自分を広げる」では、会話術の初歩的なことや、読書会のススメなど、特に興味のない話が続いたので読み飛ばしました。
現実的にできそうもないので、特にこれといって得られるものは、なさそうです。
まとめ
「読書は大切です!」という説明が、ちょっと長過ぎます。全体の7割くらいかしら。
それより、もっと技術的なことを掘り下げたり、具体的な例を示してくれる方が良かったかな。習慣化させるためのコツとかね。
それが、読書会とか、読んだら人に話すとかなのかもしれないけれど、学生でもなければ、ちょっと現実的じゃないような気がいたします。
『読書力』は、あまり本を読んだことがない人を対象にして書かれた本なのかもしれません。学生(中学生くらい)向けなのかもしれません。
本は買うときは、目次をもっとしっかり見なければダメですね・・・・・・あ、ネットで買ったんだった。
しかし、蛍光ペン三色で線を引くことは、実践しようと思います。それだけでも収穫かしら。
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